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看護師の年収はいくら?年収は特別手当で上下する!
看護師の平均年収は高いといわれています。しかし、「仕事内容と割に合わない」と感じている方が多いですよね。看護師の平均年収や年収を上げることのできる特別な手当を紹介しますので、今後の働き方の参考にしてくださいね。
皆さんは、現在の年収に満足できていますか?
看護師は様々な職種と比較しても年収が高いといわれています。
実際にフルタイムで勤務している看護師の方の中で「毎日の生活に困る」という方はほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、中には「仕事の割に合わない」と感じている方や、「もう少し年収がアップすればいいんだけど…」と考えている方も多いでしょう。
看護師の平均年収や看護師の年収を上下させる特別手当などについて紹介します。
皆さんも、現在の年収と比較してみてはいかがでしょうか。
皆さんはいくらくらいの年収をもらっていますか?
厚生労働省が発表したデータによると、平成28年度の看護師の収入は(企業規模10人以上・平均年齢39.0歳、平均勤続年数8.0年)は月給約33万2,000円、賞与やその他特別給与額は約82万7,000円となっています。
年収に換算すると、33.2万円×12か月+82.7万円=約481万円となります。
各府省等が登録した統計表ファイル(Excel,CSV,PDF形式)を検索し、閲覧・ダウンロードすることができます。また、データベース化された一部の主要な統計では、表示項目の選択、表の組換え、グラフ作成等を行うことができます。
ここから社会保険料などいろいろ引かれてしまいますが、結構多いと思いませんか?
もちろん、夜勤の回数や残業時間、各種手当の金額などによって、この平均年収よりももっと年収の高い方もいるでしょうし、反対に「こんなにもらっていない」と感じる方もいるでしょう。
ちなみに、准看護師は平均月収が約28万2,000円で賞与やその他特別給与額は約64万6,000円です。
年収に換算すると28.2万円×12か月+64.4万円=約403万円です。同じ仕事内容だったとしても、正看護師と准看護師とではかなりの差があるということがわかりますね。
看護師の平均年収が480万円前後ということがわかりました。
しかし、 「この金額って多いの?ほかの職種の方が高いんじゃないの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
年収ラボという全79種類の職業の平均年収および平均時給(厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」の中から平成27年7月の給与から算出されているデータ)をランキング形式で紹介しているサイトによると、看護師の年収は全体の27番目に高いようです。
職業別の平均年収、給料や時給をランキング形式で掲載しています。データは平成27年版。同じ医療関係の薬剤師に次ぐ年収額となっています。
ちなみに医師は2位で1,098万円、歯科医師は14位で653万円、診療放射線技師は22位で533万円、薬剤師は23位で532万円となっています。
看護師は比較的年収が高いということが分かったと思います。
しかし、実際の仕事内容と比べると「こんな給料じゃ全然足りない」と感じますよね。同じ職場の方と、「もっと給料が多かったらいいのに」と話したことがあるのではないでしょうか。
しかし、看護師の給料は女性全体の中ではトップクラスということをご存知ですか?国税庁が公表しているデータによると、平成28年度の女性の平均年収は280万円ということがわかりました。
看護師の平均年収は480万円前後ですので、女性の平均年収と比較するとかなり高いということがわかるのではないでしょうか。
平均年収.JPに掲載されている「女性に人気の職業年収ランキング」では、全体の9位にランクインしています。
女性の平均年収や年齢別年収分布、構成比、そのほか女性に人気職業ランキングなど多く情報をまとめた年収分析サイトです。
このことからも、看護師は比較的年収が高く、女性全体の中ではトップクラスの年収ということがわかりますよね。
何度も紹介しているように、看護師の給料は高いです。
しかし、給料が高くても離職者は後を絶ちません。
多くの病院で看護師が不足しており、皆さんの勤務先でも常に看護師の求人が出されている状態ではないでしょうか。
看護師は給料が比較的高いのに、なぜ離職者が後を絶たないのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
看護師の仕事は、とっても激務だと感じませんか?
検温やケア、入院の対応などに加えてナースコールの対応をする必要があります。
これに加えて急変時の対応や手術前後の患者さんの看護、転棟の対応、点滴や内服薬などの管理、認知症患者さんの看護など、多くのことを同時にこなす必要があります。
さらに、カルテの記載や委員会・係の活動、サマリーの作成、勉強会の資料作り、後輩指導などもしなくてはならないため、毎日就業時間前後の残業や休日出勤を余儀なくされている方も多いでしょう。
しかし、これだけ働いても、普段の給料に加えて残業代しかつかない場合が多いですし、残業代すら満足にもらえないことが多いですよね。
そのため、「いくら高い給料だとは言っても、激務すぎて割に合っていない」と感じる方が多いです。割に合わないと感じると「もう看護師を辞めたい」と感じてしまいますよね。
常勤として病院で勤務をする場合、日勤だけでなく夜勤も月に何度かこなす必要があります。
夜勤はとっても大変ですよね。
夜間は患者さんが寝ている時間が多いとは言っても、少ない看護師で病棟全体の患者さんを担当しなくてはなりません。
食事の配膳・下膳や食事介助だけでもかなりの時間を費やしますし、全員の検温を回るのも大変です。
時間薬や時間指定の点滴などもあるため、つねに走り回っている状態になることも多いですよね。
このように忙しい中でも、患者さんの安全を意識しなくてはなりません。
また、急変があった場合は、ほかの患者さんのことまでできないということもありますよね。
そのため、「夜勤は忙しすぎるからしたくない」と考える方や、「責任が重すぎる」と考える方の中には、夜勤をしないという選択をする方もいるでしょう。
しかし、看護師の給料が高いのは夜勤をしているからです。
病院によって設定金額は異なりますが、夜勤1回1万円前後の場合が多いでしょう。
夜勤を月に4回こなしているとすると、夜勤手当だけで4万円支給されることになります。
そのため、夜勤をしなければその分収入が下がりますし、病院によっては「夜勤をしないと常勤でなくパート扱いになる」ということもあります。
中には、「夜勤をしないと月給が15万円くらいしかない」という方もいるのではないでしょうか。
夜勤をしなければ、その分給料が下がります。
そのため、プライベートを楽しむだけの金銭的な余裕がなくなってしまうでしょう。
それに伴い、「夜勤をしないなら、看護師以外の仕事の方が余裕があるのでは?」と考えて離職を考えてしまいますよね。
一般的な職業の方の場合、キャリを積むことで少しずつ昇給していきますし、役職に就く方も多いでしょう。
そのため、経験年数が長くなればなるほど、給料が上がっていくでしょう。しかし、看護師の場合は一般的な職業とは違い、用意されている役職は非常に少ないです。
また、昇給額も1年間で1,000~2,000円となっていることが多いため、いくらキャリアを積んでも給料はほとんど変わりません。
給料は変わりませんが、重症な患者さんを任される頻度が上がったり後輩指導を任されたり、クセのある患者さんの担当を任されたり…と、キャリアを積むごとに責任ばかりが重くなります。
そのため、「キャリアを積んでも、責任ばかりが重くなって給料が上がらない」ということに
不満を感じ、離職を検討する方も多いでしょう。
勤務する病院や病棟によっては、特別な手当がつき年収がアップする場合があります。
どのような特別手当があるのか紹介しますので、このような手当のつく病院へ転職を検討してみてはいがでしょうか。
時間外勤務手当は皆さんご存知の「残業代」のことで、勤務先によっては「超過勤務手当」と記載されることもあります。
残業時間が多ければ多いほど、時間外勤務手当が多くなるため、月給や年収はアップします。
実は、この時間外勤務手当の計算方法は決まっているということをご存知でしょうか。
時間外勤務手当は法定労働時間(原則1週40時間、1日8時間)を超えて就労した場合、給与の25%増し
の給与を支払うことが労働基準法で決められています。
via 日本看護協会 看護職の働き方改革の推進
1時間当たりの給与(基本給+諸手当(住宅手当、家族手当、通勤手当を除く)÷所定労働時間(160時間など)×1.25×残業時間数
しかし、どんなに残業をしても1か月に支給される時間外勤務手当が決まっているところや、
そもそも時間外勤務手当の申請さえさせてくれないような病院もあります。
また、勉強会や病棟会などの強制参加の残業に関しても、時間外勤務手当を支給してくれないところも
ありますので、このようなところに勤務をしている方は時間外勤務手当をきっちり出してくれる病院や、
残業のほとんどない病院への転職を検討してもいいのではないでしょうか。
深夜勤務手当とは、夜勤を行っている看護師に対して支給される夜勤手当のことで、所定の手当×夜勤回数で計算されます。
この手当に関しては、病院が独自に金額を設定することができるため、勤務先によって金額が大きく異なるということをご存知でしょうか。
2013年に日本看護協会が行った調査によると、三交代制準夜勤の手当額は平均3,812円、三交代制深夜勤の手当額は平均4,635円、二交代制夜勤の手当額は平均10,119円ということがわかりました。
皆さんがもらっている手当の金額と比較していかがですか?
救急呼出待機手当とは「オンコール手当」のことを言います。
これは、何か緊急時があった場合でも看護師を職場へ呼ぶことができるよう、看護師を待機させておくときに発生する手当のことです。
手術室や訪問看護ステーション、介護施設など、オンコール制を取り入れている職場で、実際にオンコールの当番となった場合に支給されます。
この手当に関しても、設定金額は勤務先によって異なります。
多くの職場では、1回の待機手当が1,000円~3,000円に設定されており、実際に呼出があった場合は別途手当が支給されるようです。
オンコールの当番が多い場合、この手当だけで1か月に10,000円以上となることもあります。
しかし、「いつ電話があるかわからないからゆっくりできない」というデメリットもありますので、手当の金額と負担が比例するとは限りません。
真面目に働けばもらうことのできる特別手当もあります。
すべての病院で支給されるわけではありませんので、気になった方は紹介する手当が支給される病院を探してみてはいかがでしょうか。
皆勤手当てとは、1か月間無遅刻無欠席無早退だった場合に支給される手当です。
義務付けられている手当ではありませんので、皆勤手当が支給される職場はかなり少ないでしょう。
しかし、病院によっては皆勤手当て5,000円~10,000円支給されることもあるので、非常にありがたいですよね。
精勤手当は皆勤手当てと同じような意味合いで支給される場合がほとんどです。
しかし、皆勤手当てがあると全員が皆勤になるため、病院によっては全員に精勤手当を支給するものの、遅刻や欠席があった場合は支給金額がマイナスされることもあります。
入院設備のある病院の場合、年末年始に勤務をすると年末年始勤務手当が支給される病院があります。
3,000円前後が支給されることが多いのではないでしょうか。
しかし、必ずしも年末年始皆勤手当てが支給されるわけではありません。
病院によっては代休なしの買い取り制や、年末年始期間は割増の時給計算とされていることもあります。
年末年始は状態の落ち着いている患者さんは帰宅することが多いため、「仕事は比較的落ち着いていて給料がアップするから働きたい」と、年末年始に勤務を希望する看護師が多い病院もあります。
勤務する職場によっては、仕事に生かすことのできる資格を取得することで別途手当が支給されることもあります。
この手当は、毎月一定金額支給されることもあれば、資格の取得ができたときに1回だけ「お祝い金」
として手当が支給される場合とあるため、給料アップ・年収アップを目指すのであれば手当毎月一定金額支給される資格の取得を目指してはいかがでしょうか。
しかし、すべての病院で資格手当が支給されるわけではありません。
どんなに難しい資格を取得できたとしても、1円も手当が支給されない場合もあるため、資格を取得する前にしっかり確認しておきましょう。
日本看護協会が定める認定看護師の資格を取得した場合、手当が支給されることがあります。
2013年に日本看護協会が行った調査によると、認定看護師の手当があると回答した病院は全体の30.1%で、認定看護師手当の平均は11,006円ということがわかりました。
2018年5月現在、認定されている分野は21分野あります。興味のある方は資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
専門看護師も認定看護師同様、日本看護協会が認定する資格です。
2013年に日本看護協会が行った調査によると、専門看護師手当があると回答した病院は全体の23.4%で、専門看護師手当の平均は12,926円ということがわかりました。
2018年5月現在、13の分野が認定されています。資格の取得には時間も費用もかかりますが、興味のある方は資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
看護師の資格に加えて保健師の資格を所有している方もいるでしょう。
基本的に、保健師として仕事をしていれば「保健師手当」のような手当がつくことが多いです。
しかし、中には保健師として勤務をせずに看護師として働いていても、保健師の資格を所有しているだけで手当が支給されることもあります。
助産師として仕事をしている場合、看護師よりも多い資格手当が支給される場合が多いです。
仕事は看護師よりも大変な場合が多いですが、すでに助産師の資格を所有している方は助産師として働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
看護師の平均年収や看護師の年収を上下させる特別手当などについて紹介しました。
看護師の年収は一般的に高いといわれていますが、仕事内容と割に合わないと感じる方が多いですよね。
現在の年収に満足していない方は、手当が支給される働き方を検討してみてはいかがでしょうか。
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